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紙魚

Author:紙魚
近畿に生息中。
拙い文章ですが、お読み頂けましたら嬉しいです。


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*お知らせ*
長らくみなさまから頂戴した拍手コメント・メールへのお返事は、別ブログの”もんもんもん”にてさせて頂いていましたが、2016年4月より各記事のコメント欄でお返事させて頂くことにしました。今まで”もんもんもん”をご訪問くださり、ありがとうございました。く



    
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Category: 翠滴 -side story-  

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In the blue.On the island. 5
■性的表現があります、年齢に満たない方、または苦手な方はご遠慮ください。


 周の舌が、ソフトクリームを味わう時のような仕草でアイスクリームに塗れた雄蕊を舐め始めた。舌先が溶けたクリームを掬い、先端をしゃぶる。

 『時見、どうした?もしもし?』
 「あ・・・片岡・・・・そ、その話は・・・・」 答えようにも、言葉がでない。
 『なあ、時見も来いよ。一緒の方がぜってえ楽しいんだって』 片岡の声が幾分説得口調になる。だが、享一の意識は完全に周の舌の動きにもっていかれ、片岡との会話は上の空だ。

 ざらりとした舌に、裏側の根元から切れ目のある先端まで丁寧に舐られ、喉の奥から飛び出しかかった嬌声を呑みこんだ。

 艶かしく舌が蠢く周の口内で熱が昂ぶりが嵩を増す。やめさせようにも両手は塞がっていて使えない。
 快感に震えながら真っ赤に染まった首を振って、涙目でやめてくれと窮地を訴える享一に、周が高圧的な視線を投げかけてきた。
 暗に断れと、目が威嚇している。
 独裁的な態度に屈するのは癪に障るが、ジム通いで不機嫌オーラを撒き散らされるのはもっとかなわない。

 『なあなあなあなあ、時見ィ行こうぜ~~』 酔いで幾分聞き分けが悪くなっていそうな片岡に、こちらも働きが悪くなった頭で何と言えばいいのか迷っていると、目の前で焦れた周の顔がどんどん無表情に近づいてゆく。まずい。
 
 享一と目を合わせた周の薄い唇の端が、不意にクイッと上がった。
 下睫のが縁取る何かを企む上目遣いの表情にドクン、と心臓が脈打つ。同時に背筋に怖気が走った。本能的にステンレスの上でクリームにぬるつく脚を滑らせて、周から離れようとする。が、瞬時に両足首が捕まれ、いとも簡単に引き戻されてしまった。

 『時見、さっきから様子が変だけど、体調でも悪いんじゃないのか?なんなら俺、今からそっちに行ってやろうか?』
 心配げな片岡に我に声を絞って応える。意識は半ば上の空で、全神経は開いた脚の間に立って自分を見下ろす周に集中している。
 「だ・・・大丈夫だから」 ぜんぜん大丈夫じゃない。
 『そうなのか?ああ、そっか。同居人もいるんだっけな。時見が誰かと住んでるなんて全然知らなかった。そういえば、潰瘍で入院した後、引っ越したって言ってたもんな』
 「あ、ああ、そう。遠い親戚の・・・・・・・!!」

 指とは比べ物にならない大きな熱が、狭い隘路を割りながら侵入してきた。
 声もなく、自分の体温で温もったステンレスの上で仰け反る。

 ァ・・・・・・・・ァァ。

 『時見?』
 戦慄く唇から息を少しずつ吐き出し、呼吸を整える。
 体内に穿たれた熱に躰の内側から溶け始め、自分がアイスクリームのように蕩けていく気がした。繋がった周が唇を寄せ、軽く啄ばみ羽毛のように軽くて甘いキスをして離れていく。

 「片岡・・・ゴメン。俺・・・やっぱりやめておく。スポーツクラブってガラでもないし。せっかく誘ってくれたのにごめんな。じゃ、また明日」 
 『え?おい、時・・・・・・』
 キスに引っぱり出されるように言葉が口を衝いた。誘ってくれた片岡を気遣う気の利いた断りの言葉も無く、早口で言い終え携帯を切った。
 よくよく考えれば次の日は土曜で会社は休みだったが、そんなことを考えるゆとりはどこにもない。すぐに訪れた、脳天を突き抜ける強い快感に思考ごと呑み込まれた。

 いつの間にか手首の拘束が外され、掌中から携帯がなくなっていた。
 鈍色に光る硬質な金属のカウンターの上で愛しい熱に縋りながら翻弄される。
 非日常的な行為に興奮が嵩じてゆく。
 「遠い親戚、ね」と乱れた息で呟く声を聞いたような気もしたが、思考も理性も快感と絡まる雨音にかき消される。遠い親戚・・・十二指腸潰瘍で倒れた自分を引き取った時、周が大石部長にそう言ったのではなかったか。

 小さなスポットライトの太陽が照りつける。
 周の虹彩がステンレスの反射を受けて鮮やかなブリリアントグリーンに輝く。
 まるで楽園のようだと思った。
 いや、わかっていた。周がいればそこが楽園になり天国になり、心安らぐ褥になる。この腕の中が自分の居場所だということに今も感嘆し感謝をする。
 慣れは恐ろしい。この腕が、瞳が、自分に向けられる情熱がいつもそこにあるこということが普通になる。そして時々こうして特別な存在ということを思い出し、腕の中の体温の尊さにうろたえる。
 愛しくて。愛しくて。

 欲望を解放し、脚を絡ませ愛しい翠の瞳を引き寄せ、暗闇に浮かぶ小さな島の上で愛し合う。濃厚なバニラに交ざる白い花の香に溺れながら、このエネルギーの塊のような美しい男を自分にもっと溺れさせたいと思う。
 キッチンクロスの間にでも挟まれたのか、雨音に紛れて携帯の不明瞭な着信音が延々と聞こえていたが、それもいつの間にか途絶え、雨音だけが残った。

 絶頂を極め、仰け反った瞳に雨の中で青く発光する水面が映る。
 その胸を周の大きな手が押し、引き寄せ、抱き締める。大きな波に翻弄され、縺れながら青い水の中に浸されていく。
 深い愛情の水底に沈みながら接吻けを何度も繰り返した。



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翠滴 1―1 →
翠滴 2―1 →
翠滴 3―1 →

□□最後までお読みいただき、ありがとうございます(*^_^*)ペコリ

 ナイ○ハーフみたいな・・・・・というリクエストだった気がするのですけど、
程遠いものになってしまいました。Aさま、ごめんなさいm(_ _;)m

それではまた明日。
おやつの時間にお会いしましょう(まだあるのか?それより、次話がまだ書けてない・・・時間あるかな・・・滝汗。。落としたらすみませんm(_ _)m

 
 ■拍手ポチ、コメント、村ポチと・・本当に、いつもありがとうございます。
   ほんの拙文しか書けませんが、書いていく励みになります。。


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Comments

No title
た、魂抜かれました。
エチいよー!アマネさまったらー。
受け入れている享タンも、エロスですー。
アイランドキッチンが「二人の愛ランド」に~~
(書くまいって思ったのに~~(*ノェノ)キャー )
毎日o(~o~;):ハァハァ・・でゴザイマス―。
アドさま♪
 アドさま、ようこそ~~(*^▽^*)

> た、魂抜かれました。
> エチいよー!アマネさまったらー。
>受け入れている享タンも、エロスですー。
 ・うう、アドさんにそこまで言わせてしまうこの2人。
どんなけエロいのか。
Rシーンも爽やかに書ききってしまうアドさんテイストがうらやましいです~~

> アイランドキッチンが「二人の愛ランド」に~~
> (書くまいって思ったのに~~(*ノェノ)キャー )
 ・・・・・・・・(*ノェノ)キャー

> 毎日o(~o~;):ハァハァ・・でゴザイマス―。
 ・ナイン○ーフには遠いものになってしまいましたけど、
アドさんにハァハァ言ってもらえたのでヨシとします♪

 どうしても時間がタイトで、リコメが遅れがちになりすみません~~!
 コメント&ご訪問、ありがとうございます!!
超濃厚
濃ゆい!!濃ゆいぞ~~~(* ´Д`*)=3 アハァァン
声の出せない「アア」ってなんてエロいんでしょう♡こりゃたまらん。
紙魚ちゃまの美しい文章も冴えわたっていて、すんごいウットリです。あ~終わって欲しくない!!


>アイランドキッチンが「二人の愛ランド」に~~

アドさんのコメはいつも絶品(笑)
Re: 超濃厚
 シマシマ猫さま、おはようございます(*^▽^*)

> 濃ゆい!!濃ゆいぞ~~~(* ´Д`*)=3 アハァァン
> 声の出せない「アア」ってなんてエロいんでしょう♡こりゃたまらん。
 ・享ちゃんったら、なんてエロエロなコに・・・・(/ω\)

> 紙魚ちゃまの美しい文章も冴えわたっていて、すんごいウットリです。あ~終わって欲しくない!!
 ・ありがとうございます~~~。
でも、今日で終わりのハズなんです(まだ、ラストが書けていない・・・ぞーーーーーっ。。
今日の分、落としたら、すみません~~~m(_ _)mm(_ _)m
 
> >アイランドキッチンが「二人の愛ランド」に~~
 ・ヾ(≧▽≦)ノギャーハハ☆
危険を冒してまで言わずにはいられなかったアドさんの勇気に敬服っす!!

> アドさんのコメはいつも絶品(笑)
 ・抱腹絶倒アドさんは、愛すべきコメント大将でもありましたv

 コメント&ご訪問、ありがとうございます♪

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