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紙魚

Author:紙魚
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Category: 翠滴 3 (全131話)

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翠滴 3 和輝  3  (104)
 「いつからここに?」
 「今。」
 見つめる瞳はサングラスに隔てられているせいか、表情が読めない。いや、周がわざとわからなくしている。そんな気がした。周の前を通り過ぎ助手席のドアに手をかけもう一度周を見る。周の視線がいつもの特徴のある滑らかな動きで享一に向けられた。
 「部屋がなくなってた。何か言いたいことは?」
 心にあることとは別のことを口にしていた。
 周の傍に居させてくれと嘆願し、離れたくないと豪語した手前、アパートの方向を振り返り感傷に浸る女々しい背中など見られたくはなかった。

 享一の言葉に、周はほんの少し肩を竦めて見せる。その序(つい)でとばかり、黒い瞳が身体にフィットする黒いタートルを着た享一を満足げに眺めた。
 「チャーミングだ、やっぱりよく似合う。今すぐ押し倒したくなるな」
 「怒ったらいいのか、それとも笑えばいいのか、どんな顔をしたらいいのかわからなくなる」

 滑らかな艶を引く真紅の車体に肘をかけた男の笑みが濃くなった。
 「なら、笑えばいい。乗れよドライブに行こう」
 「仕事は?まだ途中なんじゃないのか」
 仰ぎ見た空の陽は傾いているもののまだ高い。
 「ここのところ出張を断って仕事をしていたら、なんと諸々の案件と一週間分程の仕事が多めに片付いた。で、今日の残り半日をご褒美として鳴海から捥ぎ取った訳だ。乗れよ、海でも見に行こう」
 一週間と半日では割が合わない気もするが、多忙を極める周がこういうイレギュラーな休みを取れることは滅多にない。基本仕事は自分の足で、というのが周のスタイルだ。外交や調査には出来る限り自分で出向き、関る人間や事案を確かめる。自分の食指が動けば時間を無視して夢中で働き続ける。根っからの仕事人間なのだ。
 それが、自分がペントハウスに運び込まれた初めの頃、ダイニングテーブルに山積みの書類と仕事用のノートPC2台を置き、携帯を片手にモニターとにらみ合う姿を何度も見た。
 傍にいてくれようとした周に、自分は随分と無理をさせてしまった。

 言われるまま、車に乗り込む。革のシートに身を落ち着かせると久しぶりに乗るせいか、微かな違和感を感じた。何か初めての車に乗った時のような居心地の定まらなさに身体を浮かせて座りなおす。
 「どうした?」
 「いや・・・・それより、なんでここに来ている事がわかったんだ?」
 サングラスをかけた横顔がフッと鼻で笑ったような気がした。
 「東京での享一の行先なんて、たかが知れている。お前の性格を考えたら外出して真っ先にアパートに行く事くらい、すぐに見当がつく」
 「は?」 見返した横顔は澄ましているが綺麗な形で閉じられた唇がどことなく得意げにも見える。なんだか面白くない。
 
 走り出した車が小さな交差点に差し掛かり、道の向こうに享一のいたアパートが見えた。ほんの1~2数秒だった筈なのに、ちらりと見えた簡素な佇まいが目に焼きついて離れず、いつまでも同じ方向を見続けた。その後頭部を温かい大きな掌が包み、髪を大きく掻き混ぜると離れていった。
 「何も忘れて欲しいわけではないし、その必要もない。この前も言った通り、享一の過去は享一のものだ。和輝はずっと変らずお前の子供だし、大切に思っていればいつか会える日が来る」
 長いのか短いのか・・・その人生のどこかで、きっと。
 周はやはり、不動産屋の前でアパートの方向を振り返る自分の事を、ずっと見ていたのだと思った。

 その気もないのに、下の目蓋に温かいものが溜まる。自分より他の人間が自分と同じように考えていてくれたことが嬉しかったのかもしれない。
 「周と一緒の人生なら、あっという間に終わってしまいそうだ」
 「嫌というほど俺という男を堪能させてやるから、俺より長生きしてくれ」
 いつか別れが来る時、それがどちらかの死によるものでならば諦めも付くのだろうか。
 「俺が先かもしれないじゃないか」
 「年功序列だろう」 
 「そんなものに年功序列なんかあるもんか。寿命が尽きれば誰だって死ぬんだから」
 すっきりと輪郭の切り立った端正な男の横顔が軽く笑う。

 真紅のスポーツカーはスピードを上げて首都高に乗り西へと走る。
 「なあ、もしかしてこの車買い換えた?」
 「今日、手許に届いたばっかりだ。よくわかったな」 嬉しそうな声が返ってきた。前と全く同じ車に乗っているくせに、気付いてもらえたことがよっぽど嬉しいらしい。
 「加速する時のエンジンの音が前より軽い。・・・・前の車は?車検に出してたんじゃなかったのか?」
 「本当はぶつけて、大破して、スクラップだ。圭太に言うなよ」
 「え、いつ?」
 サングラスを外し、驚いた顔で凝視する享一に翠の視線を流すと、凄みのある嗤いを浮かべた。
 「お前が、俺の前で土下座したあの後すぐ」
 言葉を失った享一を気にかけるでもなく、さらりと言葉を続ける。。
 「腹が立ちすぎて、自分を失ってたんだな。地下駐車場で車を発車さようとして、気がついたら猛スピードで正面の柱にぶつけてた」
 周は前のZを、こよなく愛していた。
 その愛車の最期をまるで他人事のように話す周の横顔を、口を半開きにした享一が唖然と見つめる。
 一見、クールで何事にも動じない周だが、その根底には激しい情熱と気性を持つ。
 自分が瀬尾の為に頭を下げた事がどれだけこの男を怒らせ、傷つけたかということを享一は今更思い知った。

 晴れていた空が、自分たちが目指す西の方角から現れた雲に覆われ翳り出した。陽光が途絶え、ボンネットにはっきりと映ったビルのスカイラインが後方に流れて行く。

 「確かに、年功序列は関係ないな。人生はわからない。だからこそ、思い通りに生きてみたいと思うのだろうな」 
 まだ若い周の口をついて出た「人生」という言葉は、波乱の人生を自らの手で切り開いて生きる人間ならではの強さと重みを以て、胸に雷鳴のように響いてくる。

 「周、今日は帰らないか。せっかく車が届いてドライブに誘ってくれてありがたいけれど、今日は帰りたい気分なんだ」
 帰る場所がある。それは、それまでのひとりの体温ではなく、自分以外の誰かのぬくもりのある場所だった。まだ住み始めて一ヶ月もったっていないペントハウスが、そこで周と抱き合う時間が愛しい。

 この人生の延長上に周がいて、そのどこかに和輝もいる。そしていつか終りが来る。
 周の傍にいる人生は、本当にあっという間に過ぎてしまうに違いない。

 「それも、大歓迎」 
 細まった周の艶やかな翆の眼が享一を捕え、また前を向く。
 フェアレディが高速を降りる頃、ぽつりと最初の雨の雫がフロントガラスを濡らした。



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目次を見る
翠滴 1―1 →
翠滴 2―1 →
翠滴 3―1 → 

□□最後までお読みいただき、ありがとうございます(*^_^*)ペコリ

記事の長さとエロマークについてのご意見、ありがとうございました。
当分は記事の長さは現状のままで、エロマークについても、自分でも曖昧な箇所が多いので
今のままで行くことにしました。はい、変らないです、何も(笑)
ご意見を下さったみなさま、大変参考になりました。ありがとうございました。
 



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テーマ : BL小説    ジャンル : 小説・文学

Comments

ああ、エ○っぽい
この二人がラブラブの時は、どんなさりげないシーンでも色っぽいですね。
周さまの手が頬から唇を辿るだけで、ぞくぞくします。
私の筆がこの境地に至るのは、まだまだ先だな~と実感中。
でも紙魚さんや某様方のエ○スに触発されて、私なりには頑張ってますよ~~(笑)。
ナルちゃんの名前が出て、「あ、そういえば、あの話…」と思ったのは内緒です(笑)。
Re: ああ、エ○っぽい
 紙森さま、こんばんは♪

> この二人がラブラブの時は、どんなさりげないシーンでも色っぽいですね。
> 周さまの手が頬から唇を辿るだけで、ぞくぞくします。
 ・周さま、只今運転中です(笑)
享一はもしかしたら別の意味のゾクゾクも感じていたかも・・・(*≧m≦*)ププッ

> 私の筆がこの境地に至るのは、まだまだ先だな~と実感中。
> でも紙魚さんや某様方のエ○スに触発されて、私なりには頑張ってますよ~~(笑)。
 ・イエ、わたくしごとき。
私は「タジオ幻想」&「藤」に完全ノックアウトされましたから~。最近の紙森さんの作品は凄く上質の色香が漂っていて、新境地を開拓されたんだなあと感じています。

> ナルちゃんの名前が出て、「あ、そういえば、あの話…」と思ったのは内緒です(笑)。
 ・忘れてませ~~~ん(笑)
や、もう事あるごとに頭を過ぎるんです。一話後のは書けているのに、次話が書けない。
え○す修行が必要なのは私です凹

 コメント&ご訪問、ありがとうございます!
 メール、送りましたよ~んv
周と歩み生きること
確かに平坦ではないと思うな、辰村だけではなく周が少しでも隙を見せたら簡単に会社は乗っとられ、周はメディアに曝される事にも成りかねない。でも、享一と共にありたい、その思いがこの男を変えていく、ああ・・・・享一くん、幸せもの!
たぶん、周と歩む人生は幸せばかりではないと思うけど、二人で過ごすその一瞬の幸せは他のどんな大変な事柄でも忘れさせる至福の時なんだろうな、海なんかよりペントハウスで二人で過ごしたい享たん!
かわいいやつ!って周も愛情を感じている。
あっという間の人生!楽しむときに楽しまないと!
車柱にぶっつけて大破させた周さんがかっこいい(私は怒ってもいないのに、電柱に車ぶつけましたが)
でも、サングラスで余裕こいてる周さんはちょっと可愛くない。
←感想じゃない。
Re: 周と歩み生きること
 Rinkさま、ようこそです!

> 確かに平坦ではないと思うな、辰村だけではなく周が少しでも隙を見せたら簡単に会社は乗っとられ、周はメディアに曝される事にも成りかねない。でも、享一と共にありたい、その思いがこの男を変えていく、ああ・・・・享一くん、幸せもの!
 ・ここまで想われたら幸せものですよね。
その分、気苦労も多そう・・・・享一はマジメ君なのでこの先もいろんなことで悩んで行きそうです。新しい潰瘍を作る日も近いかも(笑)

> たぶん、周と歩む人生は幸せばかりではないと思うけど、二人で過ごすその一瞬の幸せは他のどんな大変な事柄でも忘れさせる至福の時なんだろうな、海なんかよりペントハウスで二人で過ごしたい享たん!
> かわいいやつ!って周も愛情を感じている。
> あっという間の人生!楽しむときに楽しまないと!
 ・カワイイ奴~~!!って感じてます。感じてますとも~
きっと、海ではなく別の場所にダイビングしたい(笑)のは周のほうですね♪
波乱はいろいろあると思いますけどその都度、自分たちで乗り切って離婚なんて事のないようにして欲しいです(母より( ̄ー ̄)ニヤリ

 今日は、みなさん集合デーですね。楽しんでらっしゃるかな♪
 コメント&ご訪問、ありがとうございました!
Route M さま♪
 Route Mさま、こんにちは。

> 車柱にぶっつけて大破させた周さんがかっこいい(私は怒ってもいないのに、電柱に車ぶつけましたが)

 ありましたね(笑)←(笑い事じゃない
昨年はMさんにとって厄年だったのかって言うくらい負傷してましたね(((( ;゚д゚)))

> でも、サングラスで余裕こいてる周さんはちょっと可愛くない。
> ←感想じゃない。

 しまった。悔しそうにサングラスを齧らせるんだった・・・・(本気か・・・
実はかなり迷ったんですけど・・・・忘れられた頃にこっそり書き直そう♪
こういう感想はとてもヒントになります。

 コメント&ご訪問&ご感想ありがとうございます!!
出遅れました~~~。
オフ会で、紙魚さんが更新した! と聞いて帰って早速、読ませて頂きました(すごい、情報網です!そして楽しかった♪)
周さんも、半そでタートルに萌えていたんですね~~~、おそろ~です。
チャーミングです。 お似合いです。
そして、廃車の原因の土下座!! アレがこんなにも周さんにショックを与えていたなんて、享一さん恐るべし!

ドライブのシーンで思い出すのはⅠの「爆走ドライブ」です。
あんな運転を首都高でも、やってのけたのでしょうか?
そして、享一さんの頬を撫でる…ぞおおっ こ、コワい!

とっても爽快で幸せなシーンです。
さあさあ、早くお家に帰りましょう♪
更新された時に読んでたのですが、コメ入れる余裕が無くて出遅れちゃった。てへっ!(←いや、かわい子ぶってもキモいだけだから)

>見つめる瞳はサングラスに隔てられているせいか、表情が読めない。いや、周がわざとわからなくしている。そんな気がした。

周様、もしかして享タンが怒ってると思った?それとも享タンの反応見てにやにやしそうなのを隠したかった?
と思ったらやっぱり!

全部自分の思い通りにしているようで、享タンの過去はお前のものだっていうあたり、何だかんだと言って享タン最優先の周様。

「俺より先に死なないでくれ」って、こんな殺し文句さらっと言ってのけて・・・。
こんなこと言われたらドライブよりペントハウスですよね。

周様と享タン、車に乗って走ってるだけなのになんでこんなに色っぽくてかっこいいのか!
次の周様のサプライズは何だろう?
Re: 出遅れました~~~。
 アドさま、おはようございます。

昨日は朝から外出でリコメが遅くなって申し訳ございません~

> オフ会で、紙魚さんが更新した! と聞いて帰って早速、読ませて頂きました(すごい、情報網です!そして楽しかった♪)
 ・オフ会、お疲れ様でした!朝から皆さんのレポを読んで大笑い~~
更にリコメが遅くなってしまった(;^_^A
う~~~楽しそうです~~。そして素晴らしい情報網!
みなさんパワフルで、本当に部活のようなノリですね(笑)

> 周さんも、半そでタートルに萌えていたんですね~~~、おそろ~です。
> チャーミングです。 お似合いです。
 ・アドさん、周さんとおそろ~ですね♪
この手のトップスって年齢を気にしなくてもいいベーシックな形ですけど、似合う男の人って案外少ないかも。

> そして、廃車の原因の土下座!! アレがこんなにも周さんにショックを与えていたなんて、享一さん恐るべし!
 ・腹立ちとムカツキが半端なかったみたいです。

> ドライブのシーンで思い出すのはⅠの「爆走ドライブ」です。
> あんな運転を首都高でも、やってのけたのでしょうか?
 ・スピード狂の周さん。首都高でやったら凄い迷惑ですね(笑)

> そして、享一さんの頬を撫でる…ぞおおっ こ、コワい!
 ・アドさんの「ぞおおっ」は、気持ちいい~だったような・・(笑)

> とっても爽快で幸せなシーンです。
> さあさあ、早くお家に帰りましょう♪
 ・こんなシーンは久しぶりですっ!やっとBL書いている実感が出てきました。
 (じゃあ、今まではなんだったんだ・笑)

 コメント&ご訪問、ありがとうございます~
今日は、みなさまのレポを読んでオフ会参加の気分に浸ります♪
くろねこさま♪
 くろねこさま、ようこそです!

> 更新された時に読んでたのですが、コメ入れる余裕が無くて出遅れちゃった。てへっ!(←いや、かわい子ぶってもキモいだけだから)
 ・てへへ。全然OKっす。てか、リコメ超遅くてスミマセン~~~~。
週末は家族サービスっていうパターンがすっかり日々のサイクルに組み込まれてしまった感があります。PCを開ける事もない日も・・・・

> 周様、もしかして享タンが怒ってると思った?それとも享タンの反応見てにやにやしそうなのを隠したかった?
> と思ったらやっぱり!
 ・やっぱりです~
いろりろ身に覚えのある周としてはぜんぶひっくるめての無表情なのだと・・・・

> 全部自分の思い通りにしているようで、享タンの過去はお前のものだっていうあたり、何だかんだと言って享タン最優先の周様。
 ・基本的には享一の考えを尊重する姿勢ではありますけど、勝手は許さない・・・・と、どっちなんでしょう。一見、ゆるくリールで繋がれてる感じ?

> 「俺より先に死なないでくれ」って、こんな殺し文句さらっと言ってのけて・・・。
> こんなこと言われたらドライブよりペントハウスですよね。
 ・ドライブになんて行ってられませんね(笑)
そんなことをしたら道すがら2人とも、妄想で頭が破裂してしまいます。
はっ、しまった!!!!Σ( ̄ロ ̄lll)
最近流行の(どこで?)ラブホネタとかカーえちネタ(や、ネタはないけど)を書くチャンスだったのに!くう~~!無念っ。

> 周様と享タン、車に乗って走ってるだけなのになんでこんなに色っぽくてかっこいいのか!
 ・ヤタ!!2人揃って色っぽくてかっこいい頂きました~~~♪
> 次の周様のサプライズは何だろう?
 なんだろ~~
 とりあえず、享タンに嬉しくないサプライズを用意しました・・・てへ~っ。(確かに可愛くないです。

 コメント&ご訪問、ありがとうございます(*^▽^*)

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