06 ,2009
翠滴 3 penny rain 5 (21)
「ただし、俺の抱き方でだ」
「享一の?」
いつもは傲慢なくらいに自信に溢れ、崩れる事のないポーカーフェイスの、茶や黄色 はたまた濃淡のブルーまで織り込んだブリリアントグリーンの虹彩が不安げに揺れている。
周の瞳を覗き込む度に胸の中ではじける、瑞々しいばかりの感嘆の思いが心を満たし、ごく自然に愛おしい男の唇に重ねた。まるで、子供に聞かせるように音を立ててゆっくり唇を外す。
「周は何もせずに、すべて俺に任せてくれればいいから」
周は何も言わず享一の顔を見つめていたが、やがて口角をあげると「まかせた」とひとこと告げた。
享一は周の返事を聞くと、まだ結ばれたままの手首を周の前に差し出す。周が両手で享一の手首を捕らえ紐の端を口で引っ張ると、両掌に接吻けた。
床に落としてあったクッションを拾いベッドのヘッドボードに立てて重ね周を凭れさせる。
いつも、周が自分にやってくれること。
享一を煽って高みに誘い、頭の芯が焼き切れ蕩けるような快楽と官能に引き摺り込む。善も悪もモラルも、日常も将来も享一からすべてを取り上げ、周の躯に縋り付いて形もわからぬほどにドロドロに熔けて最後は前後もわからぬまま堕ちてゆく。
今日はその灼熱の泥の中に自分が周を連れて行く。
周を、抱いてやる。
開かせた長い脚の間に座り、周の頬を撫でる。
周が抱き寄せようと自分に伸ばしかけた手を、小さく頭を振り制した。
「俺にまかせるって、いったろう?」
「触れるのもNGですか?」
「触れるのもキスをするのもやっていいのは俺だけだ。それと、周の声はセクシー過ぎて俺の腰を直撃するから、周はしゃべるのも禁止だ」
いつになく素直な享一の告白に周は目を細めて小さく笑う。
その唇の笑みに、ムッとした享一の唇がやや乱暴に被さった。
薄く形の良い大きめの唇は、こじ開けられるまでもなく享一の舌を招き入れ、口腔の蹂躙を許し、深く絡まり嬲られる”ふり”をしながら享一の舌を存分に味わう。
「う・・・・んん・・」
享一が濡れた声を上げて唇を外した。享一の頬は染まり呼吸が早まっているのに、周は濡れた唇を薄く開け、もっとよこせと言わんばかりに、物足りなさそうな余裕の表情で離れていった唇を見詰めている。
「いいか?周は、何もしなくていいんだからな」
「ええ、わかっています。だから、何もしていないでしょう?」
悔しげに念を押しながら、手の甲で唇を押える享一に、クールな翠の瞳がしれっと嘯く。
諦めの息を吐き、気を取り直した享一の手指が周の肩を捉え、耳の下に顔を近づけた。
享一の吐息が周の項にあたり熱が散らせる。尖らせた舌先が動脈の上をなぞり上げると周の躯にピクリと震えが走った。頤に埋めた享一から、フッと小さく笑ったような息が漏れた。
いつも自分が享一に与える愛撫を、他でもない享一からうける。そう考えただけで、触れられた場所から湧き起こる快感は何倍にも跳ね上がる。
享一の唇が下がってきて、綺麗なラインを描く大胸筋の薄い色の乳首の周りを円を書くように刺激する。硬く凝ってみせる乳嘴を濃いピンク色の舌で舐り、吸い、唇の先で啄ばむ。
ざらりとした舌先から受ける刺激も、指に摘まれて嬲られているもう片方の尖りへのダイレクトな刺激も、普段では考えられない享一の淫らな表情と仕草によって、痛いほどに躰の芯を直撃する。
熱を持ち重たく反り上がり、透明な雫を頂の切れ込みに溢れさせた周の劣情に気付いた享一は、周を見上げ微笑む。本人には全く自覚がないようだが、頬を染め見上げてくる潤んだ黒い瞳は、心臓がバクバクと高鳴るほど蠱惑的だ。
紅い紐に手足を拘束され、与えられぬ愛撫に身悶え喘ぐ享一も極上の愉悦を与えてくれたが、自らの意思で周を悦ばせようと誘惑し、求めてくる享一は比べ物にならない程に魅惑的で、狂おしく、そして愛おしい。
上目遣いで周を見ていた享一が周の茎を手に取ると、先端の雫を舌で掬い取った。
「享一!」
そのまま、いつもより育った周の情欲を口の中に銜え込んでゆく。大きすぎて全部は入りきらず隙間から唾液が零れる。口腔内に潮の味が広がり下を向いて嚥下しようとすると喉の奥が絞まり苦労した。いつもは周にしてもらうばかりで、自分からしたのは数えるほどだ。
ぎこちないなりにも、舌と口腔の内壁を使って滑らかな表面を出来るだけ丹念に愛撫してゆく。裏筋を辿り括れに舌を這わせると、周から切羽詰った声が漏れた。
口の中で、周の大きさが増す。
「享一!離せっ」
素直に口を離して享一が起き上がった。
さも心外そうな顔で享一を見詰める周と目を合わせると、絶頂を迎えんばかりに極まったエレクトを放置するように手指も離してしまう。
享一は信じられないといった風情の周に、わずかながら意地の悪さを混ぜて微笑んだ。
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翠滴 2―1 →
翠滴 3―1 →
「享一の?」
いつもは傲慢なくらいに自信に溢れ、崩れる事のないポーカーフェイスの、茶や黄色 はたまた濃淡のブルーまで織り込んだブリリアントグリーンの虹彩が不安げに揺れている。
周の瞳を覗き込む度に胸の中ではじける、瑞々しいばかりの感嘆の思いが心を満たし、ごく自然に愛おしい男の唇に重ねた。まるで、子供に聞かせるように音を立ててゆっくり唇を外す。
「周は何もせずに、すべて俺に任せてくれればいいから」
周は何も言わず享一の顔を見つめていたが、やがて口角をあげると「まかせた」とひとこと告げた。
享一は周の返事を聞くと、まだ結ばれたままの手首を周の前に差し出す。周が両手で享一の手首を捕らえ紐の端を口で引っ張ると、両掌に接吻けた。
床に落としてあったクッションを拾いベッドのヘッドボードに立てて重ね周を凭れさせる。
いつも、周が自分にやってくれること。
享一を煽って高みに誘い、頭の芯が焼き切れ蕩けるような快楽と官能に引き摺り込む。善も悪もモラルも、日常も将来も享一からすべてを取り上げ、周の躯に縋り付いて形もわからぬほどにドロドロに熔けて最後は前後もわからぬまま堕ちてゆく。
今日はその灼熱の泥の中に自分が周を連れて行く。
周を、抱いてやる。
開かせた長い脚の間に座り、周の頬を撫でる。
周が抱き寄せようと自分に伸ばしかけた手を、小さく頭を振り制した。
「俺にまかせるって、いったろう?」
「触れるのもNGですか?」
「触れるのもキスをするのもやっていいのは俺だけだ。それと、周の声はセクシー過ぎて俺の腰を直撃するから、周はしゃべるのも禁止だ」
いつになく素直な享一の告白に周は目を細めて小さく笑う。
その唇の笑みに、ムッとした享一の唇がやや乱暴に被さった。
薄く形の良い大きめの唇は、こじ開けられるまでもなく享一の舌を招き入れ、口腔の蹂躙を許し、深く絡まり嬲られる”ふり”をしながら享一の舌を存分に味わう。
「う・・・・んん・・」
享一が濡れた声を上げて唇を外した。享一の頬は染まり呼吸が早まっているのに、周は濡れた唇を薄く開け、もっとよこせと言わんばかりに、物足りなさそうな余裕の表情で離れていった唇を見詰めている。
「いいか?周は、何もしなくていいんだからな」
「ええ、わかっています。だから、何もしていないでしょう?」
悔しげに念を押しながら、手の甲で唇を押える享一に、クールな翠の瞳がしれっと嘯く。
諦めの息を吐き、気を取り直した享一の手指が周の肩を捉え、耳の下に顔を近づけた。
享一の吐息が周の項にあたり熱が散らせる。尖らせた舌先が動脈の上をなぞり上げると周の躯にピクリと震えが走った。頤に埋めた享一から、フッと小さく笑ったような息が漏れた。
いつも自分が享一に与える愛撫を、他でもない享一からうける。そう考えただけで、触れられた場所から湧き起こる快感は何倍にも跳ね上がる。
享一の唇が下がってきて、綺麗なラインを描く大胸筋の薄い色の乳首の周りを円を書くように刺激する。硬く凝ってみせる乳嘴を濃いピンク色の舌で舐り、吸い、唇の先で啄ばむ。
ざらりとした舌先から受ける刺激も、指に摘まれて嬲られているもう片方の尖りへのダイレクトな刺激も、普段では考えられない享一の淫らな表情と仕草によって、痛いほどに躰の芯を直撃する。
熱を持ち重たく反り上がり、透明な雫を頂の切れ込みに溢れさせた周の劣情に気付いた享一は、周を見上げ微笑む。本人には全く自覚がないようだが、頬を染め見上げてくる潤んだ黒い瞳は、心臓がバクバクと高鳴るほど蠱惑的だ。
紅い紐に手足を拘束され、与えられぬ愛撫に身悶え喘ぐ享一も極上の愉悦を与えてくれたが、自らの意思で周を悦ばせようと誘惑し、求めてくる享一は比べ物にならない程に魅惑的で、狂おしく、そして愛おしい。
上目遣いで周を見ていた享一が周の茎を手に取ると、先端の雫を舌で掬い取った。
「享一!」
そのまま、いつもより育った周の情欲を口の中に銜え込んでゆく。大きすぎて全部は入りきらず隙間から唾液が零れる。口腔内に潮の味が広がり下を向いて嚥下しようとすると喉の奥が絞まり苦労した。いつもは周にしてもらうばかりで、自分からしたのは数えるほどだ。
ぎこちないなりにも、舌と口腔の内壁を使って滑らかな表面を出来るだけ丹念に愛撫してゆく。裏筋を辿り括れに舌を這わせると、周から切羽詰った声が漏れた。
口の中で、周の大きさが増す。
「享一!離せっ」
素直に口を離して享一が起き上がった。
さも心外そうな顔で享一を見詰める周と目を合わせると、絶頂を迎えんばかりに極まったエレクトを放置するように手指も離してしまう。
享一は信じられないといった風情の周に、わずかながら意地の悪さを混ぜて微笑んだ。
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□□最後までお読みいただき、ありがとうございます(*^_^*)ペコリ
おかしい・・・Rは今日の記事で終わるはずだったのに・・明日も温めのRです。ハイ
リバご期待のみなさま、本当にスミマセン~~~そんなに期待していただけるなら
どっかで書こうかしらん?と、流されやすい私は思うのでした。
拍手ポチ、コメント、村ポチと・・本当に、いつもありがとうございます。
大変、大変、励みになります。。
紙魚
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おかしい・・・Rは今日の記事で終わるはずだったのに・・明日も温めのRです。ハイ
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どっかで書こうかしらん?と、流されやすい私は思うのでした。
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クネクネ止まりませんがな、奥さん!←誰?w
亨たんたら楽しんでますね(笑)
いいわぁ~~悶える周さん…むふふ
是非どこかで!!
周さん、元々そっちも開発されてるわけですし。
この2人ならリバも不思議じゃ無いんですよねぇ~と改めて思ったり(笑)
えぇ、言う方は簡単です(爆)
官能的な世界、明日も楽しみにお待ちしております~( ´艸`)ムププ♪