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紙魚

Author:紙魚
近畿に生息中。
拙い文章ですが、お読み頂けましたら嬉しいです。


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*お知らせ*
長らくみなさまから頂戴した拍手コメント・メールへのお返事は、別ブログの”もんもんもん”にてさせて頂いていましたが、2016年4月より各記事のコメント欄でお返事させて頂くことにしました。今まで”もんもんもん”をご訪問くださり、ありがとうございました。く



    
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― SS ―第2弾☆後編☆.。.:*・゚頂きました!るん♪
 お待たせしました!!

先日、アレキサンドライトさまより頂きましたメグ×サムライ『時給100万円』の後編でございます。

 アドさま作品の面白さは、みなさま既にご存知だと思うのでもう、何も言いますまい。
 といいつつ、ひと言だけ♪

 アドさま、この度は私の拙いイラストにこんなにゴージャスなSSをつけてくださり
 ありがとうございました!! 

 では、みなさま『続きを読む』からどうぞ!!

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― SS ―第3弾☆.。.:*・゚頂きました!るん♪
 とうとう、ラストです!!第3弾~本当に楽しい企画でした(いつの間に企画に・・・?

 トリを飾るのは、卯月屋文庫紙森けいさまからです♪
 書かせて頂いたイラストは、 『Slow Luv』の、ピアノ弾きの道を諦めて調律師になった青年「加納悦嗣」と世界的に有名なヴァイオリニスト、「中原さく也」のお2人です。
 楽器を奏でる人を描くという初めての試みに、大好きなキャラで挑むという暴挙に出ました。実際に楽器を扱われる方がいらっしゃったら、違う~~!!と鋭いツッコミが入りそうですが、趣味なので緩い目で見てくださいませ~~。

 この数日、いつもとは違ったNight gateを、お楽しみくださったみなさま、なにより、私の拙い落書きにSSをつけてくださった書き手の3人のみなさま、心を込めて感謝いたします。

 本当に、ありがとうございました!



では、みなさま『続きを読む』からどうぞ!!

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Category: 頂きものBOX

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『翠滴』 周×享一のイラストを頂きました・・・♪
 この度、いつも仲良くしていただいている 『悩まない男』  7月さまから、周×享一のイラストを頂きました♪

 7月さまといえば、ファンタジーから現代ものまで、一言でBLと括りきれない文学的で深い文章を書かれることでご存知の方も多いはず。
 実は、イラストもお描きになる方だったんです!!
 いつも鋭いツッコミと、細やかで簡潔なコメントに、おおっ!!と感心し時に感激していたのです、が!!
 素晴らしいのは、文章や、コメントだけではございませんでした。

 長い間、イラストのほうはお休みしていらっしゃらなかったそうなのですが、この度拙宅のメイン周×享一を描いて下さいました。
 そのイラストが本当に素敵なのです!!

 では、どうぞ!!


享一 7月さま


 (*ノェノ)キャーーーーーッ!!
 淡い色合いと、背景に浮かぶ葉っぱのシルエットが趣があって素敵です。
 少し、憂いを含んだ享一の表情が、享一の悩みや戸惑いをすごく表現していてくれる気がするんです。
 キスの間際のシーンなんですが、それだけではない色々なものが混じりあった深いものを感じます
 サイトUPはお恥ずかしいとのことでしたので、タイトルのお名前は外し、文中のお名前も普通サイズに戻しました。そうです( ̄ー ̄)ニヤリッ。記事はイラストを頂いた時に作っておりましたv
 
 7月さま、本当にありがとうございました。



 ※イラストの版権及び使用権は『悩まない男』の7月さまに属しますので
  無断転写はお断りいたします。



素敵イラストに、ぜひ!!
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7月さまより、あの方のイラストを頂きました♪
 みなさま~~~~~!イラストになって、彼の男が戻ってまいりました。
 2部で大活躍をしてくれた、良心以外の全てを持つ男(永邨周、談)神前と、腹に一物クールビューティこと鳴海でございます。
送ってくださったのは、いつも仲良くさせていただいている 『悩まない男』 の7月さま。




神前 鳴海



 ウチのブロクではいささか困った「攻め」ポジションのお二人なんですが、7月さんマジックでめちゃくちゃカッコいいです!!!!
厚みのある骨格が、モロわたくし好みでございます(あ・・・誰も聞いてないですね

 なんでこの2人?とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
確かに、本編ではこの2人が絡むシーンはないのですが、7月さんはこの2人の性格にいたくハマって下さったようで、本編では成しえなかった2人の邂逅をイラストにしてくださりました。
 ぜひSSを・・・と言いたい所なのですが、鳴海×周も途中のままですし、この2人を書いたりしたら確実に胃に穴が開きますので大事をとって止めておきます(オイ、それでいいのか?

 ああ~~7月さんに何かお返しがしたいのに、何も浮かばない~~7月さま何かリクエストがございましたら、仰ってくださいませm(__ __)m


 ※イラストの版権及び使用権は『悩まない男』の7月さまに属しますので
  無断転写はお断りいたします。




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掌編を頂きました

 この度、とある方から『翠滴』の二次小説の掌編を頂きました!
お名前は伏せてくださいとの事だったのですが、きっとわかられる方はすぐピンと来るはずですv

それと、この場を借りまして、更新のお知らせです

リアルで子供のクラスが学級閉鎖になりました、更新途絶えます。
すみません~~~~~。ストックの出来ない自分が恨めしいです。
なんとか時間を見つけて、少しでも形になったらUPします。
「こんなとこで切るなよ!!」とお叱りの声が飛んできそうです。
享一と周と辰村のスイートでのシーンを醗酵させていい具合に腐ったところでUPできればと思います。





「照陽」解説

 このお話は、2つのシーンから成り立ちます。
 片方は、何の目的があってか、田舎の坂道を2人で歩く周と鳴海、もう片方は本編では未遂で終った享一と神前ですが、「照陽」の中では享一は神前の手に堕ちてしまっています。情交の合間に田舎道を歩く周と鳴海の姿を夢想で追うというお話です。

それでは、みなさま、翠滴二次小説「照陽」をお楽しみくださいませ。



「照陽」

ゆるゆるゆけば散策には好都合だ、ほらこんなに陽があたたかいと笑顔をはりつけるのはひとか魔かといった妍容の青年で、うち眺めているとじき息苦しくなるていのものだが、しかして口の端に上せられたそのことばときてはこうも棘がまつわるのはお生憎様というしかない。
「遅い」なだらかな傾斜の丘にたたずみひとこと切り捨てるこれは弾劾か、なぜおれはこんな若造のいうことを唯々諾々とと吐き出したかったやもしれぬがとりあえずは緘黙したまま、逆光になった青年のすらりと端正な肢体をややはなれたところから振り仰いだ。
「運動不足がきわまってんだよ、あんた」
そんなことはない、これでもおれは裏であれこれ画策に忙殺されてとも反論したかったがやはり貝をつくったなりちらと目角だけをくれてやる。
とはいい条、いわれるとおりいささかなりと息があがっているのは認めないわけにはいかなかった。


かくも情景に不似合いな異質のふたりがゆくのはのどかな田舎道、まっとうな午睡が安寧ととろとろした眠気をいざなう、舗装されておらぬもうもうと埃の舞い上がる道をとがった革靴で歩くなんというのはぜんたいどんな了見だ、おれがなにをしたと美貌の青年よりやや年嵩の痩せた男はみたびの呪詛を呪った。
異質、まさにそうなので、僅僅出会った地元民たちはぶしつけにも穴のあくほどふたりの男を、うえからしたまでじろじろ眺めやった。
あんたたちはいったいどこからの借りものだ、背広に革靴かね、お気の毒様だとかくしだてもなく哄笑された。


「早いですよ、もうすこしゆっくり」これはけして懇願じゃないとひとり胸底で釘をさしながらまえをゆく青年に声をかける。
陽差しが温いのはなるほどけっこうだがこうも歩きづめだとしまいには汗がとまらなくなる、鼻梁にかかる眼鏡が邪魔で重くてしょうがなくなってきた。
年若の青年も眼鏡をかけてはいたがこれは遮光グラスであって別段なくても困らぬ、いまいましいと歯のうらに思惟を塗ってはみたがよくよく考えればこれは自分が指図してやらせたことだと思い出した。
あなたの両眼はだめだ、どうにも目立ちすぎる、悪目立ちだ、ところによってはぜひにそれを売りにもしてもらいたいものだが、そういう代物はまずはかくしておくほうが、
「得策でしょう」これは自分の台詞だったかと年長の男はおもてをあげた。
とまりなさい、と、こちらはちゃんと口にした、声は音になった、しかしながら返ってきたのは傲岸な憫笑だった。


打ちつけられるのは血膿かもしれないし腐肉かもしれなかった、気持悪いと口を開きかけたがちぎれた吐息しかそこからもれてゆかない、青年の遠く見つめているものもかれをこうも穿つ男の眼にしているものもおなじだからだ、おだやかな田舎道をそろって拾い歩くふたりの男だ、よく知っている。
わだかまり湿りに湿って斑となった敷布の波にひたと同調し、さしのばされた左のかいなは、だがこれまで他人がそうとうらやむほどみずからが欲するものをつかんではこなかった、さてもとりこぼしたものがおまえには見えぬか、それでも世にいう成功者ではあるだろう、じつに優秀だと口をきわめて褒めそやされ、才気と繊細さをともにかねそなえた尤物にじきなりうるだろう、すぐれてやさしい容と出過ぎることのないおっとりした挙措は好感をあたえこそすれそう嫌悪の対象になりはせぬだろうと。
然るにほとんどの人間がこの鉛白たる剣呑な洞を見抜けずにいる。
それほどに青年は自他を詐騙するにたけていた。
無自覚にだった。

翠滴2次


それでもいったんは奇跡的にも落掌したはずだったろう、ふるえる宝珠に酷肖する淡い翠の代物を、いちどは、たしかに、というきれぎれの愁思は、また腹のなかをかたい肉でいっそうつよく抉られて法外に蹴散らされた。
おそろしく感じるからそうと表明し敷布に投げだしていた高腕を背にまわしてやったものを、これをいかにも滑稽たるをまのあたりにしたかのごとき奇異の色彩をたたえたきろりとした両眼で男は見た、爬虫類によく似ているといくどとなく思ったことを青年はくりかえし思う。
これは、では人間との交接ではないのだ、だからことばが通じない、思惑なら皆式くいちがう、白というべきところを黒と呼びならわし、悪目ははばからぬうるわしい性質になりかわり、水などいらぬといえばこれ以上ないほど口腔にそいつをそそぎこんでもくれる、笑いだしたいほどどうにもこうにも始末におえなかったがいずれひとではないのだ、しかし男もかれを人間と思ってはいないだろうとはうすうす承知してもいたからあいこだった。


異なるところをめざしているくせに欲しがるものは同一だとはなるほど奇妙なものだった、ではわたしときみとは恋敵ということにでもなるのかと爬虫類めいた男が重い吐息のあわいに耳語したから、組み伏せられ繋がれた青年はとうとうくつくつ笑いだした。
痙攣しからだがこまかくふるえたために密着していた襞と陰茎がこすれあい、不本意な快感によってたちどころにあらぬかたにその身をはじきとばされそうになった。
互いがだった。
苦労して息をとりもどし、おなじく目の奥でこれまでずっと委細ながめていたちいさな映像を追うために誦呪をそれぞれが舌上にころがし直す。
しこうしてだれにこの引導を手渡す?
みなにだった、自分と求めるべきたったひとりの男とをみごとに分断させ破砕寸前までもっていかせた浮世すべてにだった。
いや、きみはすくなくとも懦弱がための自己責任を憂うべきだと腰に両手をかけ容赦なくゆさぶられたから、青年はもう声もない。


高められ、いく、いくとささやいたがそのまえに映像を落手したい、どうしてもそうしたいのだと乾いた涙を殺して埋めた。
しずかな田舎道を拾っているのはふたりの男だ、あたたかく乾燥した午睡はゆるやかにときを刻む、整備もままならぬこの道をずいぶんと同行してきたのだろう、年嵩のほうはそれでもまだきちんと背広を着用におよんではいたものの、うんざりした顔気色がいかにもという感じでおかしかった。
いまひとりの男は傲岸不遜な笑いを取り繕おうともしない、凄艶がうえにも凄艶な面貌を頸にぺたりとはりつけていた。
あれがおれの愛する人間だとふたりともが叫んだのか。
まだ生きられる、あれが生きている以上は自分にはまだいだくべき強い冀望がある。
だからこそああも美しいのだ。
背後からしたたか串刺しにされながらも白い歯をみせて問うたから、男の眉宇がきりきり癇性につりあがった。
「死ぬならひとりで死ぬんだな」まるきり見当ちがいのことをいった。
この男はなにもわかっていないのだと、拘囚の青年はひとり解顔するばかり。


 完



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